トラップFXにおいて、どの通貨ペアを選ぶかは、これで利益率が大きく左右されるので、トラップ系投資(トラリピ、トライオート FX、ループイフダン 等)では、とっても大事なファクターです。
何回かに分けて、通貨ペアの選び方と運用方法のノウハウをお伝えします。まずは通貨ペアの選び方を身に付けるための基礎知識をご紹介します。
1. トラップ系FXでの仕組み
2. 安全に動かすための指標(「有効比率」と「含み損」)
3. 「有効比率」を見て、ロスカットのリスクをコントロールする
1. トラップ系FXでの仕組み
トラップFXでは、買値より少し上がったら売る、売値より少し下がったら買い戻す、ことで、少しずつ利益を積み重ねていきます。
なので、「レンジ内で、上げ下げしながら、ずーっと稼いでもらう」のが理想ですね。
2. 安全に動かすための指標(「証拠金維持率」と「含み損」)
実際の取引では、下の図のようにレンジが広がり、トラップにかかる通貨が増える(→必要証拠金が増える)と共に、含み損が増え(→有効証拠金が減る)為、有効比率(証拠金維持率)が低くなることがあります。
有効比率=有効証拠金÷必要証拠金×100(%)
有効証拠金:証拠金預託額(入金している金額)に未実現の損益(評価損益)を加えた証拠金残高。
必要証拠金:保有している建玉を維持するために必要な証拠金。

3. 「有効比率」を見て、ロスカットのリスクをコントロールする
「有効比率」とうまく付き合っていくのが、トラップFXの肝です!
なぜかというと、有効比率が「各社の基準値以下」になるとロスカット(強制決済)されてしまう為です。(2020/5/22:トライオートFX、トラリピともに、基準値は有効比率100%)
ロスカットすると大きな額の損失が確定してしまう為、トラップFXは「ロスカットさせないで長期運用する」のが、基本的な戦略です。コツコツと勝ち(利益)を積み重ねていく中で、大きな負け(損失)が、利益を上回ってしまう事態(コツコツドカン)だけは避けなければいけない為です。
トドはトライオート FXを運用していますが、有効比率だけは毎日チェックしています。そして、有効比率が低くなり過ぎていると思ったら、①稼働停止する、②チャートが動いて、有効比率が回復してから再稼働する、といったメンテナンスをしています。
それでも回復しない場合は、③手動で損切りしたり、④最後は入金の対策を考えます。①、②、③の対応が基本ですが、コロナショックのような有事に備えて、④入金できる現金を別途用意しておいた方が良いですね。
有効比率の下限は、長期/短期や、安全性重視の度合い等で変わるため、人によって違いますが、公式サイトを見ると300%と記載されています。
https://www.invast.jp/blogs/tafx/vol3
トドの感覚もそれに近く、350%をなるべく切らないようにメンテナンスしています。
初心者の方は、慣れるまでは、500%を切らないようにしておいた方が良いですね。
なお、350%は目安であり、ロスカットにならない保証ではありません。投資は自己責任でお願いしますね。
「有効比率を上げたり、含み損をあまり持たない」ってことは、在庫を持たないトヨタのカンバン方式のようなもので、トラップFXのリスクコントロールの要といっても良い大事なことですので、要チェックです。
「有効比率」が、自分で設定した下限値を切らないよう、対策しながら運用する。(対策:①稼働停止、②再稼働、②損切り、④入金)